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保育園ホームページの更新が止まる本当の理由|WordPressを入れても続かない園で考えたいこと

Hoiku Poppyのホームページ管理公開記事アーカイブ。公開日は元記事の日付です。

保育園のホームページについて相談を受けると、「更新できるようにWordPressで作りました」という話をよく聞きます。

でも、しばらくして見に行くと、お知らせが半年、1年と止まっている。採用情報は古いまま。園の写真も開園当初のものが残っている。私は、これは珍しいことではないと思っています。

先に結論を書くと、更新が止まるのは、先生たちに発信したいことがないからではありません。更新の操作が現場にとって分かりにくく、さらに「なぜホームページを更新するのか」が日々の保育と結びついていないからです。

私は保育園を運営してきた中で、ホームページは「作ること」よりも「更新が続くこと」の方がずっと難しいと感じてきました。きれいなデザインを納品してもらうだけなら、一度で終わります。問題は、その翌月からです。

WordPressを入れれば更新できる、とは限らない

WordPress自体が悪いわけではありません。非常に便利な仕組みですし、ホームページ制作では長く使われてきました。

ただ、保育園の現場から見ると話は少し違います。

園長や主任、事務の先生が毎日触っているのは、保育の記録や勤怠、連絡アプリ、シフト、行政への書類などです。そこに突然「管理画面にログインして、投稿を開いて、画像サイズを確認して、公開設定をして……」という作業が入ると、それだけで別の仕事になります。

パソコンが苦手だから、という単純な話でもありません。普段使わない画面は、誰でも迷います。月に1回しか触らないのであれば、前回どこを押したか忘れるのも当然です。

だから私は、ホームページの更新機能は「高機能であること」より、保育園の人が迷わず使えることの方が大事だと考えています。

お知らせを書く。写真を入れる。空き状況を変える。求人の募集状況を変える。

保育園が日常的に触るのは、実際にはこのくらいです。だったら、その作業だけをできるだけ短く終えられる方がいい。ホームページを管理するために、先生がWeb制作の知識を覚える必要はありません。

もう一つの理由は「更新する必要性を感じにくい」こと

操作が簡単になれば、全部解決するかというと、私はそうでもないと思っています。

今の保育園には、保護者への連絡アプリがあります。今日の様子、行事のお知らせ、持ち物、緊急連絡。こうした情報はアプリで保護者に届けられます。

そうすると、現場からすると「ホームページまで更新する必要があるの?」となります。

これは、とても自然な感覚です。

在園している保護者だけを考えれば、連絡アプリの方が早いし、確実です。ホームページに同じ内容をもう一度書く必要はありません。

でも、ホームページには連絡アプリとは別の役割があります。

まだ園とつながっていない人に、園を知ってもらうことです。

これから保育園を探す家庭。地域に住んでいる人。転職先を探している保育士。取引先や行政関係者。こうした人たちは、園の連絡アプリを見ることができません。

その人たちが最初に見る可能性が高いのが、検索結果と公式ホームページです。

私は、これからの保育園ホームページは「在園保護者への連絡板」ではなく、地域に向けて園の考え方や日常を伝える公式メディアとして考えた方がいいと思っています。

少子化の時代は、園の中だけに伝えていても届かない

以前は、定員を埋めるために積極的な情報発信をしなくても、園児が集まる地域が多くありました。

でも今は、地域によって状況が大きく違います。園児募集を意識しなければならない園も増えていますし、採用については以前から多くの園が苦労しています。

そうなると、「良い保育をしていれば自然に伝わる」とは限りません。

園の中でどれだけ丁寧な保育をしていても、外から見えなければ、初めて園を探す人には分かりません。

たとえば、園庭でどんな遊びをしているのか。先生たちがどんな雰囲気で子どもに関わっているのか。行事をどのように考えているのか。給食や食育で何を大切にしているのか。職員同士でどんな保育を目指しているのか。

こういうものは、施設概要のページだけでは伝わりません。

逆に、月に何度かでも日常の写真や短い文章が更新されていれば、園の空気は少しずつ見えてきます。

ホームページを更新する意味は、Googleのためだけではありません。園の外にいる人が、園を理解する材料を増やすことにあります。

「ブログを書いてください」では続かない

ここは、ホームページを作る側も気をつけないといけません。

「SEOのために毎週ブログを書きましょう」

これだけでは、ほとんど続かないと思います。

保育園の先生はライターではありません。記事を書くために働いているわけでもありません。毎週1,500文字の記事を作ることが、新しい負担になってしまえば本末転倒です。

私なら、更新をいくつかの役割に分けます。

  • 空き状況や園見学など、変化したらすぐ直す情報
  • 行事や日常の写真など、園の雰囲気を伝える情報
  • 採用条件や募集状況など、求職者が判断するための情報
  • 園として大切にしている保育方針や考え方など、長く残す情報

箇条書きにすると4つですが、全部を毎週更新する必要はありません。

大事なのは、「ホームページ更新」という大きな仕事にしないことです。空き状況が変わったら数字を直す。良い写真が撮れたら1枚載せる。求人を再開したら募集をONにする。

これくらいの単位なら、日常業務の延長として扱いやすくなります。

更新担当者を決めるだけでも足りない

「では担当の先生を1人決めよう」となることもあります。

もちろん担当者は必要です。ただ、1人に全部を背負わせると、その人が忙しくなった瞬間に止まります。

私が大事だと思うのは、担当者を決めることより、誰でも同じように更新できる状態にしておくことです。

操作に専門知識がいらない。更新する項目が決まっている。公開前に何を確認するか分かる。担当が変わっても説明に何時間もかからない。

この状態なら、園長、主任、事務、採用担当など、内容によって役割を分けられます。

逆に、「この先生しか触れない」という仕組みは、ホームページが止まる予兆だと思った方がいいです。

ホームページは、園の雰囲気を伝えるために使う

私は、ホームページの更新を考えるとき、「何を書けばSEOに強くなるか」から始めない方がいいと思っています。

先に考えるのは、この園をまだ知らない人に、何が伝わっていないかです。

園の方針は書いてあるけれど、実際の保育の様子が見えない。

求人票はあるけれど、どんな先生が働いているか分からない。

住所や定員は分かるけれど、地域に対してどんなことをしている園なのか分からない。

この「分からない」を、一つずつ更新で埋めていく。

その結果として、検索する人にも、AI検索にも、園の情報が伝わりやすくなっていく。私はこの順番の方が自然だと思っています。

では、自園のホームページは何から見直せばいいか

まず、難しい分析をする必要はありません。

スマートフォンで自園のホームページを開いて、初めて園を見る保護者や求職者のつもりで見てみてください。

最後のお知らせはいつか。今の園の写真があるか。園見学への行き方が分かるか。採用情報は現在の条件か。そして何より、今の園の雰囲気が伝わるか。

そこで「古いな」「分かりにくいな」と感じるところが、次に直す場所です。

ホームページは、一度に全部を完成させる必要はありません。むしろ、一度完成したと思った瞬間から古くなり始めます。

だから必要なのは、大がかりなリニューアルを繰り返すことではなく、小さく更新を続けられる仕組みです。

私がHoiku Poppyのホームページ管理で作りたかったのは、そこです

Hoiku Poppyのホームページ管理を考えた理由の一つも、ここにあります。

ホームページをきれいに作ることだけが目的ではありません。保育園の現場が、自分たちの情報を自分たちで更新できること。そして、更新に余計な時間を取られないこと。

私は、ホームページのために保育の時間を削ってほしいとは思っていません。

でも、良い保育をしているなら、そのことは地域にも、これから入園を考える家庭にも、これから一緒に働くかもしれない先生にも伝わってほしい。

そのために、ホームページをもっと簡単な道具にしたいと考えています。

自園の情報発信に、どこから手を付ければいいか分からない場合

Hoiku Poppyでは、園の運営・採用・ホームページ・予算管理の課題を整理する無料診断を用意しています。ホームページだけを見るのではなく、「今の園では何を優先して改善するべきか」を確認するための入口です。

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まとめ

保育園のホームページが更新されない理由を、「先生がITに弱いから」で終わらせてはいけないと思います。

使う機会が少ない管理画面は分かりにくい。連絡アプリがあるから、ホームページを更新する意味を感じにくい。それでも、園の外にいる人へ情報を届ける場所は必要です。

だから、更新を増やす前に、更新する意味と、続けられる仕組みの両方を作る。

これが、私が保育園を運営してきた経験から一番伝えたいことです。

ホームページは、園の中の業務を増やすためのものではありません。園で日々行っている保育を、まだ園を知らない人にも伝えるための道具です。

園の業務を、保育につながる時間へ。

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このブログについて

Hoiku Poppy

Hoiku Poppyは、15年間・最大6園の保育園経営で向き合ってきたシフト、勤怠、職員採用、園の情報発信、予算管理の課題をもとに開発しています。

このブログでは、園運営の経験をもとに、先生たちの仕事を減らすための考え方を伝えています。

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