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保育園の職員面談を「聞いただけ」で終わらせない|30分の対話と改善の進め方

職員面談で困りごとを聞いても、翌月には同じ問題が繰り返される。そんなときは、面談の回数よりも「聞いた後の仕組み」を見直したいところです。面談で見つけた課題を一つだけ具体化し、担当・期限・確認方法を決めれば、30分でも日々の保育を改善するきっかけになります。

この記事では、園長・主任が現場の業務改善のために行う職員面談を想定し、準備、質問、記録、フォローの進め方を紹介します。

面談の目的を最初に伝える

業務改善の相談と人事評価を同時に行うと、職員は率直な意見を伝えづらくなることがあります。今回の面談は「仕事の困りごとを確認し、一つ改善を試す時間」と明確に伝えましょう。

「今日は評価を決める場ではありません。日々の保育で困っていることを一緒に整理し、無理のない変更を考えたいです」という説明なら、話合いの方向が共有できます。個別の相談内容をどこまで共有するかも事前に説明し、記録の閲覧者を限定します。

面談前に整える3つの準備

時間と場所: 30分を確保し、面談中の保育体制を調整します。ほかの人に会話が聞こえない場所を選びます。

確認する事実: 「最近忙しそう」などの印象ではなく、仕事が重なった時間帯や引継ぎが滞った場面など、具体的な状況を確認しておきます。

事前に伝える質問: 「困っている業務」「続けたい工夫」「一つ変えるなら何か」を考えてきてもらいます。文章での提出を必須にせず、口頭で話せるようにします。

30分面談の進め方と質問例

時間 進める内容 残すこと
0〜5分 目的を共有し、近況を聞く 話したいテーマ
5〜15分 いつ・どこで困るかを具体化する 発生場面と影響
15〜23分 改善案を一緒に考える 試せる案
23〜28分 担当、期限、確認方法を決める 行動の約束
28〜30分 内容を確認し、再確認日を決める 次回の日付

質問は「何か不満は?」よりも、「一日のうち予定が崩れやすいのは何時ごろ?」「そのとき、何が決まっていれば助かる?」「来週だけ試せる小さな変更は?」の方が具体的です。

聞いた内容は管理者がすぐに結論づけず、「つまり受入れの時間帯に、保護者対応と記録の確認が重なるのですね」と要約して本人に確かめます。

困りごとを改善計画に変える園内事例

職員が「朝の受入れが慌ただしい」と話した例を考えます。

まず「7時45分から8時15分に、受入れと連絡事項の確認が重なる」と場面を特定します。次に、困っているのは人数そのものか、担当の曖昧さか、連絡を残す方法かを聞き分けます。

仮に担当の曖昧さが原因と考えられれば、既存の配置と安全ルールを守ったうえで、朝の役割確認を3日間試します。主任が月曜までに役割案を準備し、水曜に担当職員と振り返る、と決めます。

評価するのは「実行したか」だけではありません。「連絡事項の確認先が明確になったか」「別の時間帯に負担が移っていないか」「子どもの安全に影響していないか」まで確認しましょう。

「職員がもっと気をつける」で終わらせず、仕事の手順を少し変えることがポイントです。

面談記録は6項目だけに絞る

後で使う記録には、次の6項目を残します。

項目 記入例
場面 朝の受入れ時に連絡確認が重なる
本人の考え 確認担当が曖昧で困る
試すこと 朝の役割を事前に確認する
担当 主任と当日の担当職員
期限 月曜開始、水曜振り返り
確認方法 引継ぎの状況と職員の負担感

「やる気が低い」などの決めつけは避け、本人の発言と管理者の解釈を分けて記載します。共有する際には、個人の発言をそのまま広めず、改善に必要な業務内容を中心に伝えます。健康情報や個人的な事情は、通常の業務改善メモに安易に混ぜません。

面談後は2週間以内に結果を返す

その場で対応できることは担当と開始日を決めます。調整が必要なら、誰がいつまでに確認するかを決めます。対応が難しいときも、理由と代替策を説明し、返答日を曖昧にしないことが大切です。

改善を試した数日後に短く状況を確かめ、2週間以内に「継続・修正・中止」を本人へ返します。成果が小さくても、どう変わったかを共有することで、次の相談につながります。

安全に関わる重大な相談が出た場合は、通常の改善計画として先送りせず、園の所定の報告・対応手順に切り替えます。

今週は「1人・1課題・1回のフォロー」から

最初から複雑な評価シートを作る必要はありません。園長と主任が目的と記録方法をそろえ、一人との面談で課題を一つ決め、実行後の結果を返すところまで試しましょう。

職員面談の質は、話した時間の長さではなく、現場の働きやすさに小さな変化を生み、その結果を職員と確かめられるかで見直せます。Hoiku Poppy公式ブログの園運営記事も、園内で運用を見直す際の参考としてお役立てください。

園の業務を、保育につながる時間へ。

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このブログについて

Hoiku Poppy

Hoiku Poppyは、15年間・最大6園の保育園経営で向き合ってきたシフト、勤怠、職員採用、園の情報発信、予算管理の課題をもとに開発しています。

このブログでは、園運営の経験をもとに、先生たちの仕事を減らすための考え方を伝えています。

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